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田畑昇人のFXブログ

FXトレードにおける流動性リスクについて

FX   

トレードをおこなう上で、どうしても避けられないのが流動性リスクです。

 

ドル円やユーロドルを、ロングやショートをして為替差益を狙うのが、FXです。

ロングやショートをするには、反対側でそのポジションを売ったり買ったりしてくれる逆のポジションを持ってくれるプレイヤーが必要です。

 

国内で、FXの板情報がみることのできるデューカスコピー・ジャパンの発注画面をみてみましょう。

これはニューヨーク時間にスクリーンショットをとったものですが、1,000Kが100万通貨に相当します。

つまり、自分のポジション量が100万通貨程度であれば、充分にマーケットに板が存在するので、ドル円・ユーロドルともに画面上のプライスで約定することがわかります。

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しかし、自分が1,000万通貨を持っていたらどうなるでしょうか。

ドル円を1,000万通貨ロングで持っていたら、この瞬間利益確定のショートをしようとすると、115.005のプライスには板が157万通貨(1,570K)しかありません。

つまり、成行でドル円を捌こうと思ったら、115.004の板(142万通貨)と115.003の板(187万通貨)と115.002の板(2062万通貨)までの板にぶつけることになります。

自分の注文で、ドル円を価格が115.005から115.002まで下げてしまうのです。

 

ドル円やユーロドルは、外国為替市場において、流動性のある通貨ペアなので、あまり気にすることはないかもしれません。

これが、マイナー通貨ペアやメジャー通貨でもオセアニア(AUD・NZD)になると話は変わってきます。

 

最近で言うと、2016年の10月7日に起こったポンドのフラッシュクラッシュなどが有名ですね。

ブルームバーグが集計したデータによれば、ポンドは一時1ポンド=1.1841ドルと1985年3月26日以来の安値を付けた。トレーダーらは、コンピューターを駆使する注文が下げの引き金となり、アジアの早朝時間帯の流動性の薄さが値動きを増幅させたのではないかと疑い、ヒューマンエラーや「タイプミス」の可能性もあるとみている。また、英国はEU離脱の報いを受ける必要があるとのフランスのオランド大統領の発言を英紙フィナンシャル・タイムズ(オンライン版)が報じており、この記事が原因だと指摘する向きもある。

 

IGの市場アナリスト、アンガス・ニコルソン氏(メルボルン在勤)は「EU離脱に関するオランド仏大統領のスピーチを基にFTが報じた記事をきっかけにアルゴリズムが引き起こしたフラッシュクラッシュのようだ。アジア時間は取引高が小さいので、他のアルゴリズムも引きずられて下落を増幅させたのだろう」と分析した。

引用:アルゴリズムがポンド急落を誘発か-仏大統領発言や人為ミスの指摘も

 

アジア時間の流動性の少ない時間で、大きく売り込まれたりすると、充分な流動性がないので、板が存在せず、このようにプライスが大きく飛んでしまうことがわかります。

 

ここで、僕自身の流動性リスクを大きく感じた、失敗談をお話ししましょう。

2016年6月9日、NZ金利はアジア時間早朝に発表されます。

今朝がたニュージーランドの中央銀行である準備銀行は政策金利であるキャッシュレートを2.25%で据え置きを発表しました。
大方の予想通りではあったものの一部で利下げを予想する向きもあったことから、発表と同時にニュージーランドドルは1%以上急騰しています。

発表前対ドルで0.7010レベルで取引されていたニュージーランドドルは発表後一時0.7115をつけ対円でも75円近辺から76.23まで上昇しました。

引用:NZ中銀政策金利据え置きでN$急騰(2016年6月9日)

 

この時に、僕は流動性リスクも考えずに、NZドルを早朝から買い漁っていました(デューカスコピーの履歴なので時間は欧州時間になっています)

早朝6時に4000万通貨以上NZドルを抱えて、メンテナンス時間を迎えます。

NZドルは金利発表から、激しく動いていましたが、メンテナンス時間を終えると、値動きが止まってしまいます。

そして、流動性がまったくない状況(4000万通貨も捌ける板が存在しない)になってしまいました。

 

1つのプライスに板が50万通貨~75万通貨しか存在せず、早朝に4000万通貨以上捌ける流動性が存在しなかったのです。

 

天井を掴んでしまった僕は、自分がNZドルを損切りすると、板が全くないために、自分の注文で50pips程度下がることに、この時初めて気づきました。

東京時間に向けて、流動性が少しずつでてきたところで、その板にぶつけて泣く泣く損切りをしたことを、よく覚えています。

 

結局この取引では、1173万の損失でした。流動性に対してポジションを持ちすぎると、ドテンすらできないのが現実です。

もし、この時に完全に流動性が干上がって、プライスが大きく飛んでいたら、損失はこの程度では済まなかったでしょう。

 

外国為替市場は効率的な市場で、流動性も豊富ですが、NZドルというある程度メジャーな通貨を触っていても、時間とポジション量によっては、流動性リスクを気にしなくてはなりません。

これが、ビットコインなどでFXをやられている方などでしたら、もっとこの流動性リスクを気にしなくてはいけません。

 

BTCFXなどで、流動性に対して大きくポジションを持ちすぎていると、いつか流動性が干上がったときに退場せざるを得ません。

 

というわけで、今日はトレードするなら流動性リスクも考慮しないとダメだよ!というお話でした。

FX市場における流動性を観察したければ、板が見えるデューカスコピーの口座を開設して、板の状況を確認してみるとよいと思います。

【参考記事】国内NDD方式優良FX会社「デューカスコピー・ジャパン」

 

これから早朝に大きなポジションを持ち越すときは、流動性を気にしてみてください。

 

追記:2018年10月14日

2018年10月10日時点での、早朝6時時点のNZDUSD(キウイドル)とUSDJPY(ドル円)の板のスクリーンショットがとれたので、載せておきます。

これを見ると、最良プライスでは板が75万通貨しか存在しないことがわかります。

これ以上のポジション量を持つ方であれば、時間帯や通貨ペアによっては流動性リスクを考えなくてはなりません。

この取引会社は、Dukascopyといって欧州の銀行が母体の会社なので、流動性は豊富なはずです。

銀行が親会社であっても、FXにおける流動性はこの程度が限界なのかもしれません。

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