トルコリラ円が急落?!まだロングをするには危険だと思う理由

2018年5月23日、日本時間早朝、トルコリラ円が急落して日本人のロスカットを発生させたようです。

USD/TRY最高値更新もTRY/JPYも最安値更新と、トルコリラ安が止まりません。

現在、米長期金利は3%を超えてきて、新興国→アメリカへの資金回帰が止まりません。

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新興国の通貨である「アルゼンチンペソ」も今年に入ってから、暴落し続けています。

トルコリラは4月に利上げを行い、政策金利は13.5%になりました。

しかし、資本流出は止まらず、トルコリラ円は最安値を更新し続けています。

米国の投資家は、ドル安の時には海外への投資を積極的におこないますが、ドル高になると、海外のお金を米国に戻します。

トランプ当選以降、米国のダウ平均株価は急上昇していて、ポートフォリオとしてこうした米国株を増やす動きなども関係しているようです。

トルコでは6月24日に大統領選と国会議員選が予定されています。

まだまだ中東情勢もありますし、大統領選も控えているいま、積極的にトルコリラを買いにいく理由はありません。

トルコリラ円は、現在ドル円は110円台で推移しているにも関わらず、現在この価格です。

ここから金利上昇を発端とする、世界的な株安をはじめとするリスクオフが到来し、クロス円が崩れた際には、もう一段の下落があると思われます。

日銀の出口戦略も控えているので、数年以内にどこかで大きく円高に振れる局面はありそうですね。

長期で考えれば、まだトルコは人口ピラミッド構成もよく、人工ボーナス期に該当するので、投資価値があるかもしれません。

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地下資源も豊富にあるようなので、数年後スワップ狙いで投資するのは面白いかもしれません。

2018年現在、「スワップ投資は危ない局面だよ!」ということで簡潔にまとめてみました。

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。