【2020年版】FXで稼ぐのってどうやるの?まとめ

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はじめに

気づけば、FXから投資の世界に足を踏み入れて10年近くがたちました。

最初は目の前の値動きに右往左往していたのですが、もう毎日のようにマーケットをみていると、「またこのパターンか」みたいなものはよくあるものです。

そんな僕が、自身の経験と今年のマーケットをみて感じたことをまとめる備忘録として、2020年の総括として残しておこうと思い筆をとっています。

さて2020年を振り返ると、コロナショックをはじめとする株式市場の乱高下で外国為替市場も大いに荒れて、過去数年間の低ボラティリティが嘘のような値動きが生まれたのは、記憶に新しいことでしょう。

値動きがないマーケットよりは、値動きがあるマーケットの方が、チャンスは大きくなるわけで、過去数年間地道にこういった相場に向けて準備してきた人にとっては実りある一年だったのではないでしょうか。

そこでこの記事では、どういう時に外国為替市場では大きく値動きが発生するのか、またチャンスなのかをまとめていきたいと思います。

1.株式市場が軟調なリスクオフの時

今年最も顕著に表れたのはこのパターンではないでしょうか。

株式市場が大きく崩れると、当然ながら他の金融市場でもその影響が発生します。

株価が大きく下がるようなマーケットの時を、「リスクオフ」なんていったりしますね。

さて、このリスクオフの時は、「有事の円買い」などといって円が買われやすく、円高になりやすい傾向があります。

つまり、クロス円などをショート(売り)で入るのが、一般的にリスクオフマーケットでの立ち振る舞いとして一つ正解になるわけです。

リスクオン・リスクオフ時に売買すべき通貨まとめ
  • リスクオン(株価上昇時):豪ドル買い・円売り・米ドル売りになりやすい
  • リスクオフ(株価下落時):豪ドル売り・円買い・米ドル高になりやすい

株式市場のボラティリティの増加によって、外国為替市場でもボラティリティが大きくなるので、FXでもチャンスが大きくなるわけですね。

さて、上記のリスクオンとリスクオフの場合、米ドルと日本円の方向が一緒になっていますね。

つまり、米ドル円は2020年現在トレンドが出にくく、トレンドフォローには全く向かない通貨ペアとなっています。

2020年のコロナショックで象徴的な出来事といえば、今までリスクオフ時は「日本円>米ドル」だったのが、「米ドル>日本円」になったことですね。

これからは株式市場が乱高下するたびに、米ドル主体の値動きに変わっていくのかもしれません。

FRBが大規模な金融緩和してきた影響か、米ドルがリスクオフの際に一番買戻しがある通貨になった可能性があるような印象を受けました。

こういった今までのセオリーがだんだんと変化していくのも、また相場の難しいかつ面白いところですね。

2.政策金利が変更される時

FXは通貨を売買するので、当然ながら金利の影響を強く受けます。

その国の政策金利が上昇サイクルになれば、その国の通貨は買われやすくなりますし、反対に金利低下サイクルになれば、その国の通貨は売られやすくなります。

米国のFRBが2015年末に米ドルを利上げ開始して、利上げサイクルに突入しました。

振り返ればFRBが利上げが声明を出してから、実際に利上げが行われるまでの2015年末まで米ドルは主要通貨に対して強い値動きでした。

こういった各国の中央銀行が利上げ・利下げに金融政策が転換される時は、特定の通貨ペアが買われやすい・売られやすいといった現象が起きやすいです。

政策金利の変更で起こること
  • 政策金利が利上げサイクル→その通貨が買われやすくなる
  • 政策金利が利下げサイクル→その通貨が売られやすくなる

ただ、「Sell the fact」といって、相場の世界では「噂で買われ、事実で売られる」といったことが起きます。

実際にFRBが利上げを行ってからは、その日を境に米ドルは一時急落し、まさに「噂で買って、事実で売る」という格言通りの現象が起きました。

政策金利の話とは関係ない余談になりますが、2020年3月の米雇用統計はリーマンショックを超える最大の悪化だったにも関わらず、株・為替ともに上昇するような局面がありました。

コロナショックが実態経済に与える影響は既に織り込まれていて、相場は下がることもなく上昇したわけですね。

相場というのは、新しいもの・未知のものに過剰に反応するので、新規の材料には過剰に反応する傾向があります。

そのため、新規の材料が出てから織り込まれるまでが、いわゆるトレードとして美味しいのであって、完全に織り込まれてしまっては、相場はそれ以上動かないどころか反転してしまったりします。

3.政治的なイベントの時

政治的なイベントといえば、2020年は大統領選が印象に残ったのではないでしょうか。

バイデン氏が当選すると株は下がるといわれていましたが、蓋を開けてみればNYダウは30,000越え、日経平均も27,000に迫るというコロナショックを忘れるようなリスクオンになりました。

さて、株式市場が大きく動けば当然外国為替市場でも大きな値動きが期待できます。

リスクオン・リスクオフ時に売買すべき通貨まとめ
  • リスクオン(株価上昇時):豪ドル買い・円売り・米ドル売りになりやすい
  • リスクオフ(株価下落時):豪ドル売り・円買い・米ドル高になりやすい

4年ほど前になりますが、2016年にはBrexitといって、英国がEUを離脱決定など、大きな政治的なイベントが発生しました。

英国の通貨はGBP(ポンド)なので、当然ポンドは狙い撃ちされたように大きく売られました。

2016年のBrexitの英ポンド米ドルの日足チャート
2016年のBrexitの英ポンド米ドルの日足チャート

政治的なイベントの前後は、大きなボラティリティが期待できるので、準備してトレードに臨むといいでしょう。

4.ポジションが過去最大に偏っている時

これはあまり機会としては大きくないですが、一応大きなチャンスの1つなので紹介しておきます。

IMM通貨先物ポジションなどでは、大口の通貨売買の傾向をチェックすることができます。

このIMM通貨先物ポジションは、大口の機関投資家などが使用しているといわれており、必ずいつかのタイミングで手仕舞いが行われます。

そのため、ある一定方向にIMMのポジションが大きく偏ると反対売買によって、相場に大きくボラティリティが生じる可能性があります。

例えば、ニュースなどで「豪ドルのIMM通貨先物ポジションの売りが過去最大」なんて見たとしましょう。

そういった場合、すでに豪ドルは充分織り込まれているので、ショートカバー(買戻し)が起きるかもな、と事前に警戒することができます。

2015年11月のECBの前には、大規模な金融緩和が期待されて、ユーロはIMMで過去最大のショートでした。

当日、金融緩和が行われないというサプライズでユーロは大幅な上昇をしました。

2015年11月ECB後のEURUSD日足チャート
2015年11月ECB後のEURUSD日足チャート

このように、他のプレイヤーのポジション状況を把握しておくことは、トレードの基本であり、また優位に自身のトレードを行うことに役立ちます。

パターンを知っておけばトレードの準備ができる

以上4つが、僕のトレードをする際に得意にしている大きなボラティリティが期待できるパターンを4つご紹介してみました。

ランダムにみえる相場の中にも、きちんと優位性のある瞬間というのはあり、日頃から準備しておけば、案外その変化に気付けたりするものです。

2020年最後の更新となりますが、皆様も寒い中お身体に気をつけて、良いお年をお迎えください。

それでは、2021年またお会いしましょう(^^♪

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。