【残ポジションの偏り】FXトレードで大切な需給を考えよう

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最近は株価指数の乱高下が続きますが、FXトレードを行うにあたって、需給を意識していますか?

ここでいう需給は、個人投資家の買い残ポジションと売り残ポジションの比率のことです。

僕は株価指数やビットコインをやる時も、買いと売りのポジションの比率はチェックするようにしています。

例えば、Twitterなどで「個人投資家のドル円買いが過去最大水準」というニュースが流れてきたとします。

すでに、買いのポジションが多いということは、これは将来的な売り圧力になります。

考えてみてください。FXをはじめとする投機をやっている人は、買った後、いつかは売らなくてはいけません。

みなさんだって、ドル円を買ったら、いつかは売りポジションで決済して、日本円を増やすことが目的ですよね?

このように、投機で作られたポジションが傾いているときに、それを刈り取りにいくことが、トレンドフォローの基本戦略になります。

なお、そのトレンド方向にストップロスが見えた時は、そのトレンドフォロー戦略の期待値は大きくなります。

2018年3月15日時点で、ドル円は105円にOPバリアとストップロスが観測されていました。

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この個人の円売りが、最大のニュースが出た後、ドル円のチャートはどうなったのかみてみましょう。

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2018年3月22日のアメリカの利上げを起点として、翌日の2018年3月23日には、ドル円は105円を大きく割れていることがわかります。

このように、片方にポジションが偏り、相場の流れがその方向である時に、ストップロスを刈りにいく。

これが、ゼロサムゲームのFXをやっていく上で基本戦略になります。

カジノのポーカーでいうならば、自分より弱いプレイヤーからチップを奪っていく、そんなイメージです。

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さて、ここで僕がトレンドフォローをする上で、気をつけていることが5つほどあります。

1.その通貨の日足の形と21日移動平均線の上か下か(大きな資金の流れを読むため)
2.各通貨のポジションの需給(個人投資家と大口投資家の両方をチェック)
3.各通貨のオーダー状況(板とバリアオプションを見る)
4.各国の金融政策(ファンダメンタルズ要因を頭に入れておく)
5.株価指数の動き(リスクオン・リスクオフを判断するため)

今回の記事では、個人投資家の各通貨のポジションの需給(ポジションの偏り)に焦点をあてていきます。

では、ポジションの偏りはどこで判断すればいいの?って話になりますよね。

僕が使っている情報源がいくつかあるので、ご紹介していきます。

1.OANDA「外国為替の未決済のポジションの比率」

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OANDAとは、アメリカのニューヨークに本社を構えるグローバル展開している大手FX会社の1つです。

取引量も世界有数で、各通貨のポジションの偏りを見るには一番適していると思います。

日本人に一番なじみが深いのは、ドル円だと思いますが、平均で64~66%くらいのロングが訂正水準なことが多いです。

トランプ相場の時などは、ドル円相場は上がり続けているのに、ドル円はショートしている人の方が多かったです。

2017年だと、ユーロの上昇が大きなテーマでしたが、これもファンダメンタルズに逆らって個人はショートしている割合が多かったです。

このように、相場の方向性と、損切り(将来ていなトレンド圧力)を見る際に、ポジションの偏りを把握することは重要です。

OANDAの外国為替の未決済のポジションの比率」は以下のURLからみることができます。
https://www.oanda.com/lang/ja/forex-trading/analysis/open-position-ratios

また、OANDAではオープンオーダーという個人の注文状況がみれる便利な機能もあるので、下記の記事も参考にしてみてください。

2.DAILYFX「IG CLIENT SENTIMENT」

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ここではIG証券の顧客の各通貨のポジション比率を見ることができます。

見れる通貨ペアは少なめですが、上記のOANDAを補完する意味でも、チェックしておくべきでしょう。

DAILYFXの「IG CLIENT SENTIMENT」は、以下のURLから見ることができます。
https://www.dailyfx.com/sentiment?ref=SentimentWidget

3.外為どっとコム「外為情報ナビ:ポジション比率情報」

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最後は、日本の老舗FX会社の「外為どっとコム」のポジション比率です。

この外為どっとコムのポジション比率情報だけは、口座開設者しかみることができません。

実は、日本は世界でも有数のFX大国であり、全世界で取引量ナンバー1を誇ります。

そのため、FXをやるうえで日本人のポジションチェックは欠かせません。

日本人のドル円ロング比率が過去最大級に大きくなると、リスクオフ時に大きく売られるので、トレードチャンスです。

トレンドフォローする際には、ポジション比率もチェックしよう

このように、個人投資家のポジション比率は上記のサイトでチェックすることができます。

機関投資家のポジションなどはIMMなどで確認できるのですが、今回は割愛します。

トレンドに対して、逆張りする人が多くでるほど、それはトレンドを継続させる燃料となります。

FXはゼロサムゲームである以上、画面の向こう側の人たちのポジションは常に意識したいですね。

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。