【FX大損実話】僕が実際に9時間で4600万円失ったお話

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実際に僕が体験したFXで大損したお話

今からお話することは、僕の身に降りかかった実話です。

金額的にも、精神的にも参った投資で大損した話になります。

約2年前のことなので、もう時効だと思い、今回筆をとることにしました。

それではまず、実際の損益をご覧ください。

損益

2016年1月29日のトレード全履歴がこちらになります(日時はUTC(協定世界時)基準。日本時間(JST)とは、マイナス9時間の時差)

トレード全履歴

2016年1月29日の損失は-4600万円!!

損益

一番びっくりしているのは、もちろん実際にトレードした自分だよ!!笑

履歴をみるとわかりますが、2016年1月29日の約9時間の間に、4600万円もの損失をだしています。

約5680万円ほどあった口座が、たった9時間で約1080万円までどのように激減したのか。

当時の記憶を辿って、少し書いていきたいと思います。

第一章:2016年1月29日に一体何が起きたのか?

忘れもしない2016年1月29日。

事件は突然昼頃に起きました。

そう、日銀のマイナス金利政策の導入です。

日銀は29日開いた金融政策決定会合で、マイナス金利政策の導入を5対4の賛成多数で決めた。原油価格の下落や中国経済への不安で世界経済の先行き懸念が強まり、国内の景気や物価に悪影響が及ぶリスクが高まったためだ。銀行が日銀に預けるお金(当座預金)の一部に2月からマイナス0.1%の金利を適用する。2013年4月に導入した量的・質的金融緩和(異次元緩和)は大きな転換点を迎えた。

引用:日本経済新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXLASDF29H08_Z20C16A1MM0000/

金利が据え置かれると予想されていただけに、このマイナス金利導入で市場はパニック。

ここで、2016年1月29日のドル円のチャートを見てみましょう。

ドル円のチャート

引用:https://www.keep-tryin.net/kabumon/archives/8978

マイナス金利の導入で、ドル円は一時2円以上あげて121円を超えるも、119円手前まで押し目も相当深い、という難しい日でした。

その時のトレードを、今でも覚えています。

マイナス金利導入に反応が遅れた僕は、オーストラリア円を天井付近で3000万通貨ほどロングしてしまいます。

損益

ドル円のチャートををみて分かる通り、押し目が相当深かったので、わずか10分ほどで90pips踏まれ、2700万円ほどを失う結果となりました。

もう一回いいます。僕はわずか10分で2700万円失いました。

めのまえがまっくらになったイメージ

めのまえが まっくらに なった!

気づいた時に、僕はポケモンセンターにいませんでした。

トイレの便座に顔を突っ込んでいました!

短期間で大損すると、人は冷静な決断ができないものです。

ここで、第二章が幕を開けます。

そう、ハイレバレッジを使って損失を取り返そうとしたのです。

地獄イメージ

第二章:ハイレバレッジを使って破滅へ

日銀のマイナス金利導入は、日本時間に行われました。

欧州時間以降もそのトレンドが続くと考えた僕は、またまたハイレバレッジでポンド円とオーストラリア円を持てるだけ持ちます。

ポジションを持てるだけもった結果は、それはもうひどいものでした。

なんの成果も得られない

なんの成果も!!

得られませんでした!!

損益

圧倒的マイナス!!!!8時間で1900万円!!!!

この後、数日僕が寝込むことになったのはいうまでもありません(笑)

この失敗から学んだこと

破壊的なドローダウンをすると、人は正常な思考を失います。

専業トレーダーで生き残っている方も、資金管理が大事、とよくいわれます。

レバレッジは勝ち続けている限り、大きな味方になってくれます。

しかし、レバレッジは高速道路を、スピードをだして走っているようなものです。

ハイレバレッジはいわば、スピード違反。

スピード違反は、いつか大きな事故につながります。

ハイレバレッジ

それを身をもって、体験したのが2016年1月29日でした。

大きく勝っているときほど、人は気が大きくなりがちです。

勝つたびにこまめに出金していたので、退場は免れました。

その後、冷静になったところで入金し、このドローダウンを回復するまでに一カ月を要しました。

たかが一日のミスでも、取り返すまでに長い時間かかるのが、投資の世界です。

投資は、出金して税金を払うまでが勝負です。

口座に入っている限り、リスクマネーに変わりありません。

勝つたびに、こまめに出金して、実際に使ってみてください。

そうすることで、トレードしている時には感じられないお金の重みを知ることができます。

トレードで失う1万円は大したことないかもしれません。

でも、その1万円というお金は実際に失わなければ、使うことができたのです。

時には、大切な人にでも食事をごちそうしたり、旅行に行くなど、お金を使い相場から距離を置くことも大切です。

そして、勝つための手法はいろいろ出回っていますが、今でも大事にしていることがあります。

「アツくなったらモニターの前から離れる」

一番大事なのは冷静であること。

アツくなってしまっては、勝てる勝負も勝てません。

投資は危ないのではなく、ルールを破り、必要以上に大きな金額を賭けた時に危ないものとなります。

投資のルールを知らないということは、交通ルールを知らずに車を運転していることと一緒ですからね。

この記事で、どうか一人でも大きな失敗をする人が減りますように。

負けたことがあることは大きな財産

【参考記事】→現役トレーダーが考えるFX失敗の6つの原因

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。