【レバレッジとは】資産を効率よく殖やす「レバレッジ」をわかりやすく解説

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Xで必ず使うことになる「レバレッジ」というシステム。

正しくレバレッジを理解してリスク管理をしましょう!

レバレッジとは?

FXを取引する時に、よくでてくる単語として「レバレッジ」があります。

FXの特長として、担保となる手元の資金に「レバレッジ」をかけて、預け入れた証拠金の25倍までの金額の外貨を取引することができます。

レバレッジの具体例を考えてみましょう。

レバレッジをかけると、手元の資金以上の外貨を取引することができます。

例えば、10万円しかFX会社に預けていなくても、レバレッジを25倍かけたとします。

そうすると、250万円分の外貨の売買ができるのです。

つまり、FXの場合は、預けている金額の25倍まで取引できると思ってください。

これが、ハイリターンを狙えるFXの魅力の1つになっています。

レバレッジの2つのメリット

証券会社に預け入れをしている証拠金以上の取引ができる

レバレッジをかけると、証券会社に預け入れしている証拠金以上の取引ができます。

実は、このレバレッジは、身近なケースにもよく使われています。

それは、住宅ローンです。住宅ローンでレバレッジの世界をみていきましょう。

■ 不動産を購入し、不動産が値上がりしたケース
■ レバレッジ1倍の場合

  1. 自己資金5,000万円で不動産を購入。
  2. 不動産が1,000万円値上がりし、売却した場合自己資金は6,000万円に。
  3. この場合レバレッジは1倍。自己資金は1,000万円(20%)増加。
レバレッジ1倍


■ レバレッジ5倍の場合

  1. 自己資金1,000万円と借入資金4,000万円で不動産を購入。
  2. 不動産が1,000万円値上がりし、売却した場合自己資金は2,000万円に。
  3. この場合レバレッジは5倍。自己資金は1,000万円(100%増加)増加。
レバレッジ5倍


借入をして不動産を買った場合、増えたのは同じ1,000万円だけれども、レバレッジをかけた方が少ない元手で1,000万稼ぐ事ができました。

1,000万円の資産で5,000万円の不動産を購入したので、自分の元手の5倍の取引をしたことになります。

このように他人の資本を使い、自分の元手以上の取引をすることをレバレッジをかけるといいます。

こういったレバレッジをうまくつかうことで、資金を効率よく増やすことに成功したのが上記の不動産の例です。

株と違って少額からでもFX投資を始めやすい

株式投資はどうしてもそれなりの元本が必要になってきます。

というのも、日本企業の株式は基本100株単位の売買なので、1株10,000円とすると、最低100万円必要になってきます。

それに比べて、FXは少額から投資に挑戦することができます。

10,000通貨程度であれば、5万円程度から始められる敷居の低さもFXの魅力の1つです。

レバレッジを使うことによるリスク

さきほど、「レバレッジはうまく使えば、利益を増やすことができる」ということをお伝えしました。

相場の世界では、うまくいく時もあればそうじゃない時もあります。

ここでは話を分かりやすくするために「レバレッジを使って、不動産投資で物件が値下がりしてしまったケース」を考えてみましょう。

■ 不動産を購入し、不動産が値下がりしたケース
■ レバレッジ1倍の場合

  1. 自己資金5,000万円で不動産を購入。
  2. 不動産が1,000万円値下がりし、売却した場合自己資金は4,000万円に。
  3. この場合レバレッジは1倍。自己資金は1,000万円(20%)減少。
レバレッジ1倍


■ レバレッジ5倍の場合

  1. 自己資金1,000万円と借入資金4,000万円で不動産を購入。
  2. 不動産が1,000万円値下がりし、売却した場合自己資金は0円に▶︎借入資金4,000万円を返した後に手持ち資金は0になる。
  3. この場合レバレッジは5倍。自己資金は1,000万円(100%)減少。
レバレッジ5倍


レバレッジが1倍の場合も5倍の場合も損失は同じ1,000万円です。

しかし、レバレッジが1倍の場合、元本に対しての損失が20%に対して、レバレッジが5倍の場合は元本の損失は100%です。

このように、レバレッジをかけて投資をおこなうと、損失が増大するリスクも隣り合わせになります。

リスク(損失)とリターン(利益)は表裏一体の関係なので、レバレッジは使いどころを見極めて、「ここぞ!」という場面で使いましょう。

正しいレバレッジの計算方法

レバレッジの計算方法

1.通貨ペアのレート
取引を行う通貨ペアのレートを見てください。参考までに2019年11月の米ドル円は1ドル=109円です。
そのため、米ドルを購入する場合は、109となります。

2.取引数量(ロット)
売買する通貨の数です。ロット(Lot)などともいわれ、10,000通貨(Lot)売買する場合は10,000となります。
多くのFX会社では、売買単位が10,000通貨(Lot)ですが、1,000通貨単位(Lot)で取引可能なところもあります。

3.預け入れ資産
口座への預け入れ資金を確認します。これを分母にすることで、自分の預け入れ資産に対して、どれくらいのレバレッジがかかっているか、計算することができます。
証券会社によってですが、基本会員ログインしたらすぐ見える位置に金額が表示されているはずです。

FX初心者はレバレッジ何倍までにしたらいいの?

レバレッジをかけすぎると、リスクが増えてしまうので、危険ということがわかりました。

ハイレバレッジでは、大きな相場の変動があると、強制ロスカットされるリスクも高まります。

現在の為替相場のボラティリティを考えると、1%程度の変動があれば割と大きく動いたなあという印象です。

そのため、初心者の方はレバレッジを3~5倍程度まで抑えて取引をすれば、強制ロスカットなどのリスクを避けやすくなるのではないでしょうか。

FXに必要なレバレッジの知識まとめ
  1. レバレッジを使うと自分の預け入れ証拠金以上の取引が可能
  2. レバレッジをかけることによって大きな利益を狙えるがリスクも増える
  3. 初心者の方は比較的低レバレッジの3~5倍がおすすめ

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。