ポジション保有時間の違いによる3つのFXトレードスタイル

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この記事では、主にFXトレードの3つのスタイルを紹介します!

自分に合ったトレードスタイルをまずは見つけよう

FXは平日24時間マーケットが開いていて、トレードすることができます。

24時間取引可能とはいえ、マーケットには時間帯ごとに値動きの特徴があります。

そのため、ご自身の性格・投資資金・生活スタイルに応じて、取引スタイルを決めて取り組む必要があります。

自分にあった取引スタイルを見つけて、FXとはうまく付き合っていきましょう。

ポジション保有時間の違いによる3つのFXトレードスタイル

一般的に、FXトレードはポジションの保有時間の短いものから並べると3つあります。

3つのFXトレードスタイル
  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード

短期間でトレードを繰り返す「スキャルピング」

スキャルピングとは、英語で「皮むき」という意味で、皮を剥くように薄い利益を狙っていく手法です。

スキャルピングは数十秒〜数分の間に、売って買っての1トレードを完結させてしまいます。

1トレードあたりの利益は小さい代わりに、1日に何度も何度も売買を繰り返す手法です。

ネット上で「スキャルパー」などという言葉をよく見かけますが、これはスキャルピングトレードを主体とするFXトレーダーのことを指します。

スキャルピングのメリットは、短期間のトレードなので値動きが比較的予測しやすいこと。

また、ポジションの保有時間が極端に短いため、大きくレバレッジをかけたトレードがしやすいこと、などがあります。

【参考記事】レバレッジとは?

FX会社も米ドル円(USD/JPY)のスプレッドを年々縮小しており、取引コストの低下から、スキャルピングを行うトレーダーも増えていると思います。

しかし、スキャルピングにもデメリットはあります。

それが、1回あたりの取引コストは小さいとはいえ、1日に何十回も売買するため、それなりの取引コストがかかるってしまうこと。

さらに、短期で繰り返し売買を行うため、FX会社のサーバーに大きな負荷がかかるため、FX会社によっては口座凍結などの危険性があります。

スキャルピングを行うには、スプレッドというコストや約定力が非常に大切になってくるので、証券会社選びにも気を遣わなくてはなりません。

スキャルピングは成行注文での売買が基本となるため、あまり指値注文やOCO注文などは使わないでしょう。

通貨ペアも、米ドル円(USD/JPY)やユーロドル(EUR/USD)など、スプレッドがタイトな通貨ペアを積極的に取引することになります。

スキャルピングは、主に1分足や5分足を使ったテクニカル分析や、プライスアクションをベースとしたトレードになってくるでしょう。

スキャルピングまとめ
  • 短期間でトレードを繰り返すので比較的勝ちやすい
  • 何度も売買を重ねるのでスプレッドなどのコストが大きくなりがち
  • 短期売買なので約定力など証券会社選びも非常に大事

1日の間に売買を完結させる「デイトレード」

スキャルピングよりも、もう少し長い時間で考えるのがデイトレードです。

デイトレードは、数分から数時間ポジションを保有して、長くとも1日の間に1トレードを完結させるようなイメージです。

世間一般では、デイトレードのことを「デイトレ」などと略して使うことが多いです。

「デイトレ」を行う人のことを「デイトレーダー」などといって、雑誌やSNSなどでよく見かけるのではないでしょうか。

デイトレードは基本的にポジションを、翌日に持ち越さない1日で完結するトレードです。

そのため、デイトレードでは「寝てる間にレートが大きく変動して大損した!」なんてことはありません。

「為替レートが気になって眠れない!」と、本業に支障をきたすようなこともないでしょう。

スキャルピングよりも大きな値動きが期待できるので、1回あたりトレードの利益も大きなものが期待できます。

また、スキャルピングに比べトレード回数が減るため、取引コストもコストも減らすことができます。

毎日取引チャンスがあるため、長期投資に比べて売買回数が多いので、経験をはやく積むことができるのも魅力の1つです。

デイトレードの場合、その日ボラティリティのある通貨をトレードすることになると思います。

そのため、「Currency Strength Chart – FXの通貨強弱チャート」を見ながら通貨ペアを選ぶといいでしょう。

FXの通貨強弱チャート

資金が拘束されるのも1日なので、ある程度レバレッジをかけてトレードできます。

資金効率が良い、のもデイトレードの魅力の1つかもしれません。

【参考記事】レバレッジとは?

デイトレードは基本的に、15分足~1時間足でエントリーポイントを探し、5分足で実際にトレードするイメージです。

デイトレードまとめ
  • スキャルピングに比べて大きな値幅が期待できる
  • ポジションを持ち越すことがないので本業に支障が出ない
  • 比較的レバレッジをかけてトレードできるため資金効率がいい

長い時間軸でFXに取り組む「スイングトレード」

デイトレードよりポジションの保有期間がさらに長いものが、スイングトレードと呼ばれます。

スイングトレードは、1回のトレードが、数日から数週間くらいのイメージです。

取引期間が長いため、1回のトレードで大きな利益が狙えるのが特徴です。

数秒での値動きより、数週間での値動きの方が大きいので当然ですよね。

その代わり、未来を予測する難易度があがるため、損失のリスクも大きくなります。

スキャルピングやデイトレードに比べて、スイングトレードはファンダメンタルズ分析の要素が強くなってくるのが、特徴です。

トレードに使うローソク足も4時間足から、長い人では週足でやっている方もいるそうです。

週末リスクなどを抱えるので、レバレッジは控えめにしておかなくてはなりません。

そのため、スキャルピングやデイトレードに比べて資金効率が大きく下がってしまいます。

しかし、長い時間軸だと相場をチェックする回数も必然的に減らすことができますし、「会社勤めしながらゆっくりFXに取り組んでみたい!」方には、向いているトレードスタイルといえるのではないでしょうか。

スイングトレードでは、各国の金融政策の発表日などを把握しておく必要があります。

日々経済ニュースを追いかけながら、大きな値動きを狙う。そんなトレードがスイングトレードです。

スイングトレードまとめ
  • 相場をチェックする回数を減らせるためゆっくりFXに取り組みたい人向け
  • 各国の金融政策や経済指標が発表させるスケジュールはチェックする必要がある
  • 長期間資金が拘束されるため比較的資金効率が悪い

最も利益を出しやすいのはどのトレードスタイルなのか

もし、FXトレードにおける取引コストが全くのゼロだとしたら、最も儲けやすいのはスキャルピングだと思います。

予想しやすい数秒後の値動きを狙えば勝率が高くなり、皮のような薄い小さな利益でも、積み重ねて大きな利益になるからです。

しかし、実際FXには「スプレッド」というコストがあります。

他にも、遅延コストである「スリッページ」なども問題になってくるでしょう。

これがスキャルピングの場合、大敵になってくるのです。

一方、スイングトレードだと結果が出るまでに数週間かかり、その間資金も拘束されてしまうので、資金効率が悪いスタイルだといえます。

よって、資金を安定的かつ急速に増やしたいのであれば、デイトレードが一番効率がいいと考えられます。

値動きの予想のしやすさと、値動きの大きさ、時間の短さ、資金の回転率、取引コストから考えると「デイトレード」が最も優れているからと考えられるからです。

とはいえ、それぞれ投資資金や生活スタイルは人それぞれですから、いろいろなトレードスタイルを試して、自分に合ったものを見つければいい思います。

 取引期間の目安トレード手法
長期投資数日~数週間スイングトレード
中期投資1日以内デイトレード
短期投資数秒~数分スキャルピング

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プロフィール

田畑 昇人(たばた しょうと)

FX歴10年以上の個人投資家。

東大院生が考えたスマートフォンFX」は、10万部以上売れるなど、FX書籍としては異例の大ヒット。

最新作「武器としてのFX」も、最高Amazon総合12位など、多くの方に読まれています。