FXの時間帯別値動きの特徴まとめ
FXトレードを行う上で重要視してほしいのは時間帯です。
為替相場は、時間帯によって、値動きの特性が変わります。
世界の三大市場は東京・ロンドン・ニューヨークです。
それぞれの市場の時間を以下の表にまとめます。
東京時間は、実需の取引が多く、値動きは限定的です。
一般的にはレンジ相場が多いです。
世界全体の取引高の約5%程度なので、大きくトレンドが出ることは少ないです。
それが、ロンドン時間に入ると、活発な投機筋が参入し、トレンドが出始めます。
ロンドン市場は、世界の取引高の約40%を占めると言われています。
この時間帯に入ると、流動性が厚くなり、方向感が出てくるのでやりやすいです。
そして、ニューヨーク市場は入ると、その傾向は強くなります。
ニューヨーク市場の時間帯は、重要な指標発表も多くなるので、急にトレンドが変わる事もしばしばあるので要注意です。
24時~25時までのロンドンフィックスまでは、値動きも活発で流動性もあるので、短期取引には向いているでしょう。
基本的に、FXトレーダーはロンドン時間・ニューヨーク時間に本腰を入れてトレードします。
たまに、東京時間のレンジを好んで取引するトレーダーもいますが、基本的にFXは日本時間の夕方から深夜にかけてやるものだと思ってください。
ロンドン時間からは、参加者が増えてくるために値動きが活発になり、参加者が多い分だけ流動性も厚くなります。
ボラティリティがないとトレーダーは仕事になりません。
ロンドン市場・ニューヨーク市場はFX投資家にとって、とても魅力的なマーケットなのです。
FXトレードにおいて勝つために必要な事はなんでしょう?
相手のプレイヤーがどのような行動をとってくるかを予想することです。
誰かが負ければ、自分が勝てる。敗者のゲームなのです。
ここで、為替レートが何故動くのかを考えてみましょう。
為替レートは経済情勢が変わったから、動くのではありません。
経済情勢が変わっても、人々が売買しなければ値段は動きません。
そう、為替レートは「人々の心理が変わる」から動くのです。
経済情勢が変わって「人々の心理が変わる」から為替レートは動くのです。
だから、FXで勝ちたいのならば、画面の向こう越しのプレイヤーの気持ちを考える必要があります。
「外国為替市場はゼロサムであり、誰かが勝てば、誰かが負ける」
よって、負けないトレードをするためには、顔の見えない画面側のプレイヤーの出方を知る必要があるでしょう。
ただ闇雲にやっても、他のプレイヤーに搾取されるだけです。
ここで投機筋の気持ちを考えてみましょう。
彼らは短期トレーダーが多く、次の日までポジションを持ち越したくありません。
更にもっと短期トレーダーになると、次の市場までポジションを持ち越したくないでしょう。
ここから考えられる事は、ある市場がオープンし、市場がクローズするまでにポジションを解消したいというニーズであるということです。
市場が変われば、参加者も変わります。参加者が変わるということは、トレンドも変わる可能性が生じるということです。
そのため各市場の時間から考えると、順張り・逆張りは時間帯によって使い分ければいいと言う事が分かります。
参考までにトレンドが出ている場合、青色の時間が順張りで、赤色の時間が逆張りの時間です。(グラフは夏時間で作成)
市場がクローズに向かう前に、短期トレーダーの利食いが入りやすく、トレンドに逆行して動く事が多いのです。
これは外国為替市場において、投機筋が9割を占めていて、彼らの心理が市場を動かしているからなのです。
まずポジションを取る際に、時間帯による値動きの特性を考えてとるようにしましょう。
こんな基本的な考え方1つで、FXにおいて勝率を飛躍的に高めることができます。
時間帯に注目したFXの本もあるので、参考にしてみてくださいね。
参考書籍「東大院生が考えたスマートフォンFX」