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FXは土日を除く、平日24時間取引可能だけど、その中でもトレードに向いている時間とそうではない時間があるもの。
具体的なFXの取引時間は、月曜の午前7時前後~土曜の午前7時前後(アメリカが夏時間の時は6時前後)です。
外国為替市場の、1日の大まかな流れをみていきましょう。
流動性に乏しいオセアニア市場(シドニー・ウェリントン)
1日のはじまりは、オセアニア市場(シドニー・ウェリントン)からはじまります。
この時間は市場参加者も少なく、流動性も薄いので、値段が急に飛ぶこともあります。
また、NZの政策金利など、オセアニアの経済指標が発表されます。
FXトレードをおこなう上で、オセアニア市場は存在感がなく、無視していいといえる市場でしょう。
この時間に大きなトレードをして、僕自身大きな失敗をしたので、気をつけてください。
実需取引が中心の東京市場
東京時間は、日本時間9:00~15:00のことを指します。
この日本時間9:00~15:00というのは、日本株の取引時間とまったく同じです。
東京市場では、日本株や中国市場の値動きに左右されて為替が動くこともあります。
東京時間は、9:55に決まる「仲値(なかね)」が重要です。
「仲値(なかね)」とは、銀行などの金融機関が午前9時55分のレートを元に、銀行が午前10時に窓口に公示するレートのことです。
為替市場は常に動き続けており、両替や決済などに使われるレートがその日の午前9時55分のレートを使うことになっています。
この仲値までは、銀行の思惑が働き、できるだけ米ドル/円を高く顧客に売りたいために、銀行が円を売ってくることがあります。
しかし実際は、実需の取引が多く、投機筋が少ないため値動きは限定的です。
このため、トレンドが活発的にでるようなことは少なく、レンジ相場に収束することが多いです。
東京市場では、世界全体の取引高の約5%程度しかありません。
金融取引が活発な欧米人が、時差の関係でこの時間は寝ているため、為替市場も大きくトレンドが出ることは少ないです。
東京時間に取引をするならば、円建ての通貨ペアがいいでしょう。
日本人がほとんどの取引をしているので、ドルやユーロ主体で相場が動くことは少ないです。
東京時間にユーロドル(EUR/USD)などを取引して、値動きがないまま消耗するなんていうことがないように気をつけてください。
投機筋が参入してくるロンドン時間
ロンドン時間は、日本時間17:00~1:30(夏時間は16:00~0:30)になります。
ロンドン時間にはいると、東京時間とは変わって活発な投機筋が参入してきます。
ロンドン市場は、世界の取引高の40%近くを占めるため、トレンドが出やすくなります。
ロンドン時間になると、ユーロやポンドといった欧州通貨の取引が活発になるため、注目してみてみてください。
取引参加者も増えて、流動性も豊富になるので、トレードしやすい時間帯であるといえます。
特に、ロンドン市場がはじまって最初の2~3時間は、トレンドが出やすく、ストップロス狩りなどチャンスが多いです。
取引参加者のストップロス状況などは、FX各社のオーダー状況などをみて事前に確認しておくといいでしょう。
重要な経済指標発表も多いニューヨーク時間
ニューヨーク時間は、日本時間23:30~5:00(夏時間は22:30~5:00)になります。
ニューヨーク市場は入ると、さらに投機筋が参加してくるため、値動きは激しくなります。
ニューヨーク市場の時間帯は、重要な指標発表も多くなるので、急にトレンドが変わる事もしばしばあるので要注意です。
経済指標として有名な米雇用統計やISMなども、この時間に発表されています。
日本時間の24時~25時までのロンドンフィックスまでは、値動きも活発で流動性もあるので、FXの短期取引には向いているでしょう。
ロンドン市場と違って、トレンド転換も多く、いわゆる「だまし」が多くなるのもこの時間の特徴です。
この時間になると、アメリカの通貨であるUSD(米ドル)が主役になってきます。
米金利やドルインデックスなどの動向もみながら、ドル建ての通貨ペアでトレードすると効率がいいでしょう。
FXトレードに取り組むべき時間は?
世界の三大市場は東京・ロンドン・ニューヨークです。
ここまで読み進めた方なら、FXは基本的に夕方~深夜にかけてやるものだということがわかって頂けたはずです。
基本的に、FXトレーダーはロンドン時間・ニューヨーク時間に本腰を入れてトレードします。
FXのような投機をおこなうにあたって、ボラティリティ(値動き)がなければ、利益がでません。
たまに、東京時間のレンジを好んで取引するトレーダーもいますが、FXは日本時間の夕方から深夜にかけてやるものだと思ってください。
特に、ロンドン・ニューヨークの市場がオープンしてから2~3時間はチャンスが多いです。
ロンドン市場・ニューヨーク市場はFX投資家にとって、とても魅力的なマーケットなのです。
FXは土日を除く24時間取引可能ですが、24時間張り付いていては、利益が出るものもでなくなってしまいます。
まずは、世界三大市場の東京・ロンドン・ニューヨークの特徴を頭に入れておきましょうね。
時間帯による値動きの特性をどうFXトレードに活かすか?
FXトレードにおいて勝つために必要な事はなんでしょう?
相手のプレイヤーがどのような行動をとってくるかを予想することです。
誰かが負ければ、自分が勝てる。敗者のゲームなのです。
ここで、「為替レート」が何故動くのかを考えてみましょう。
為替レートは経済情勢が変わったから、動くのではありません。
経済情勢が変わっても、人々が売買しなければ値段は動きません。
そう、「為替レート」は「人々の心理が変わる」から動くのです。
経済情勢が変わって「人々の心理が変わる」から「為替レート」は動くのです。
だから、FXで勝ちたいのならば、画面の向こう越しのプレイヤーの気持ちを考える必要があります。
「外国為替市場はゼロサムであり、誰かが勝てば、誰かが負ける」
よって、負けないトレードをするためには、顔の見えない画面側のプレイヤーの出方を知る必要があるでしょう。
ただ闇雲にやっても、他のプレイヤーに搾取されるだけです。
ここで投機筋の気持ちを考えてみましょう。
彼らは短期トレーダーが多く、次の日までポジションを持ち越したくありません。
更にもっと短期トレーダーになると、次の市場までポジションを持ち越したくないでしょう。
ここから考えられる事は、ある市場がオープンし、市場がクローズするまでにポジションを解消したいというニーズであるということです。
市場が変われば、参加者も変わります。参加者が変わるということは、トレンドも変わる可能性が生じるということです。
そのため各市場の時間から考えると、順張り・逆張りは時間帯によって使い分ければいいと言う事が分かります。
参考までにトレンドが出ている場合、青色の時間が順張りで、赤色の時間が逆張りの時間です。(グラフは夏時間で作成)
市場がクローズに向かう前に、短期トレーダーの利食いが入りやすく、トレンドに逆行して動く事が多いのです。
これは外国為替市場において、投機筋が9割を占めていて、彼らの心理が市場を動かしているからなのです。
まずポジションを取る際に、時間帯による値動きの特性を考えてとるようにしましょう。
こんな基本的な考え方1つで、FXにおいて勝率を飛躍的に高めることができます。
FX取引は土日できない!週末リスクに気を付けよう
FXは、平日24時間取引可能です。しかし、土日は売買することができません。
世界の株式市場は、土日休みですから、金融市場全体が止まってしまうのが週末なのです。
そのため、土曜日の朝6~7時の市場クローズから、月曜の朝までFX取引はできず、新規のポジションを建てることも決済することもできません。
土日に地震などの天災や戦争やテロなど大きな出来事があると、月曜朝のオセアニア市場で大きく売られた状態で始まることがあります。
これを、週末リスクといい、ポジションを土日に持ち越すときは気をつけておきたい項目の1つです。
補足:順張りとは?
これまで相場が動いてきた方向に沿って取引を行います。
相場の勢い(トレンド)についていくのが、順張りです。
つまり、上がっている時に買い、下がっている時に売ることになります。
別名「トレンドフォロー」とも呼ばれています。
例えば、「1ドル98円→100円」になり、この流れは続くだろうとの予測から、ドルを買うのが順張りです。
値動きを大きく取りやすい代わりに、勝率が低いのが特徴です。
大きくトレンドがでる相場状態は少なく、一般的に70%はレンジ相場といわれています。
補足:逆張りとは?
相場の売られ過ぎ・買われ過ぎに着目し、そこから相場が収束に向かうところを取引を行います。
相場の勢いの反転を狙うわけですね。
相場の勢い(トレンド)とは逆に取引するのが、逆張りです。
別名「カウンタートレンド」とも呼ばれています。
つまり、上がっている時に売り、下がっている時に買うことになります。
例えば、「1ドル100円→95円」となり、そろそろトレンドは逆に動くだろうとの予測から、ドルを売るのが逆張りです。
トレンドに逆行するため、エントリーのタイミングを間違えると、大きく負けてしまいます。
またトレンドに逆行しているため、一度の取引で大きな値幅を取りにくいことが特徴です。
損切りには、必ず注意してください。