当サイトには広告が含まれます。
僕自身は、FXトレードにおいて売買比率やストップロスオーダーの位置をとても重要視しています。
それは、FXがゼロサムゲームであり、他人の損失が自分の利益になる構造だからです。
→【参考記事】OANDAオープンオーダーの読み方と便利なインジケーターの紹介
→【参考記事】FXトレードで大切な需給を考えよう
国内のFX会社では、最近外為どっとコムなどが、オーダー情報を一般公開しはじめました。
【外為どっとコムの外為注文状況】
→https://www.gaitame.com/markets/tool/
外国為替市場では、1日に約500兆円の取引がおこなわれている巨大な市場です。
ここで、日本の主要FX会社の2019年1月の月間取引高をみてみましょう。
・GMOクリック証券 73.47兆円
・DMM.com証券 64.98兆円
・外為どっとコム 27.21兆円
この4社の合計だけで、月間約200兆円の売買があることがわかります。
上記の4社だけで、1日に10兆円近くの取引高が存在します。
他の日本のFX会社の取引高もあわせると、日本のFX取引量はそれなりに多いものであることがわかります。
事実、日本のFX市場は世界ナンバーワンの大きさなのです。
そして、特に日本のFX投資家は米ドル円の取引が圧倒的に多いです。
これは、米ドル円のスプレッドが狭いことと、ニュースなどで目にする機会が多いので、馴染みがあることが原因でしょう。
外為どっとコムの「外為白書2018」によると、個人投資家のFX取引は米ドル円が約70%と大きな割合を占めます。
しかし、全世界に目を向けると、実は一番取引量が多いのはユーロドルで、取引シェアは23.05%にも及びます。
つまり、FX投資をしていく上で、ユーロドルの動向は為替市場全体に大きな影響を与えますし、必ずチェックしなければなりません。
その次に、米ドル円17.72%、ポンド米ドル9.24%、豪ドル米ドル5.24%、米ドルカナダドル4.29%と続きます。
日本人のスワップ投資で人気の豪ドル円に至っては、取引シェアが0.62%しかありません。
それくらい日本人のFX投資は、全世界の常識から外れたことをおこなっています。
個人的には、まずは流動性の厚い通貨ペアからトレードを始めるべきだと思っています。
ここで、FX会社が公開しているオーダーをトレードにどう活かすのかを考えてみましょう。
まず、日本人のFXトレードのボリュームは大きいのですが、基本的に円建ての取引を好む傾向があります。
よって、ドルストレート(ユーロドルやポンドドル)の動向をチェックするのであれば、海外のFX会社から情報をとってくる方が正確でしょう。
逆に、米ドル円を含むクロス円のオーダーについては、欧米のFX会社よりも多く情報が取れるので、優位にトレードを進めることができそうです。
特にデイトレードなどの短い時間軸であれば、外為どっとコムの外為注文情報が10分おきに更新されるので、便利でしょう。
ここで、もう一度外為どっとコムの外為注文情報を見てみましょう。
→https://www.gaitame.com/markets/tool/
1メモリ=1000Lotとなっていますが、外為どっとコムは1Lotが1,000通貨なので、メモリがすべて埋まっている状態でも、1,000枚程度(日本円で11億程度のポジション)だと思ってください。
1,000枚程度のポジションであれば、大口の個人投資家一人で注文を入れてしまえるレベルですね。
ユーロドルの外為注文情報も見てみましょう。
→https://www.gaitame.com/markets/tool/
1メモリ=300Lotなので、すべてのメモリが埋まっても300枚程度のオーダーしか出ていません。
これではいくらなんでも少なすぎるので、トレードの判断材料としては弱いと言わざるをえないでしょう。
外為どっとコムの取引高は1日1兆円程度で、公表されている情報からそのうち7割が米ドル円の取引であると推定されます。
よって、外為どっとコムでは1日に米ドル円は7,000億円程度の取引高があると思われます。
しかし、実際には「外為注文情報」に出てきているオーダーは数十億円程度しかありません。
これは、日本人のFX投資家は逆指値を置いていないか、短時間の成行注文主体のトレード中心でポジションを持ち越さないなどの可能性が考えられます。
この辺り、もう少し調べて追記したいです。
まとめると、以下のようになります。
・米ドル円をはじめとするクロス円など円建てペアを取引する際に国内FX会社のオーダー情報は重要である
・ドルストレート(特にユーロドル・ポンドドル)の動向は、国内のFX会社ではなく外資系であるOANDAやIG証券のオーダーを見た方がいい
・オーダー状況に現れているのは本当に極一部の情報だけなので完全に鵜呑みにすべきではない
→【参考記事】OANDAオープンオーダーの読み方と便利なインジケーターの紹介
→【参考記事】FXトレードで大切な需給を考えよう