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田畑昇人のFXブログ

【書評】世紀の相場師 ジェジー・リバモア

FX , 書評   

世紀の相場師 ジェジー・リバモア

世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
リチャード スミッテン
角川書店
売り上げランキング: 6,076

伝説の相場師、ジェシー・リバモアの自伝です。
格言も多く、非常に学ぶことが多いです。

伝説の相場師の最期にも注目。
読み物としても、非常に面白いです。

・はじめに(本文より引用)
本書には、単純明快なテーマがいくつかある。
まず第一に、人の心はいつの世も変わらず、変わるのは人々の顔ぶれであり、財布の中身であり、カモにされる連中であり、市場を操ろうとする連中である。
しかしそうした要素がいかに変化しようと、市場は変わらない。

何故か。人の心が変わらず、人の心こそが市場を動かすとなれば、市場もまたいつの世も変わらない。
市場の動きに理屈はない。経済学で動くわけでもないし、理論に従って動くものでもない。
市場を動かすのは人間の感情に他ならず、何故かと言えば、人々はなし得るほとんどすべてのことを市場に持ち込むからだ。

第二に、人間が何かを成し遂げるためには、強固な意思が必要だということだ。
知性ではなく、意思が重要なのだ。
才能だけでも十分ではないし、運だけでも心もとない。
才能を持ち合わせた人間が、勤勉さと、意思の力と、信じがたいほどの忍耐力を発揮した時に初めて、不可能が可能になる。

最後に、人類の偉大な発明は常に、集団によってではなく、たった一人の個人によって成し遂げられてきたということだ。
莫大な富を築くのも、画期的な技術革新も、政治の激変も、医学の発展も、すべてはただ一人の人間に帰せられる。

そこに至る道のりがどんなに険しくても、近道はないし、楽な道もない。
市場を相手に闘うとなれば、その過程は困難極まりない。
覚悟を決めなければ、市場で生き残ることはできないだろう。

本書では、その心構えと具体的な市場へのアプローチ方法を伝授する。

 

印象に残ったこと

投資の鉄則

・タイミング

取引をいつ開始し、いつ手じまうか。エド・ブラドレーの言葉を借りれば、「いつ出撃し、いつ退却するか」というポイントのこと。

・資金管理

金を失ってはならない。
資金はトレーダーの命綱であることを肝に命じること。

現金をもたないトレーダーは、在庫を持たない小売商と同じで、トレーダーとしての命脈は保てない。
繰り返すが、現金はトレーダーの在庫であり、生命線であり、最も頼りになる友である。

・感情の制御

市場に乗り込む決意をしたら、単純明快な戦略を立て、それをしっかり維持していくこと。
市場で実際の取引を行う前に、自らの心理的傾向に合った緻密な作戦を立てる。
トレーダーが最も警戒しなければならない相手は、自らの感情であり、心理である。
また。市場を動かすのは理性や理論、純粋な経済活動などではなく、人間の心理的側面であること、そして人間の本性はいつの世も変わらないと心得ること。
実際の行動を起こすまで、誰も自らの判断の当否を知る事はできない。

・実際に金を賭ける事

実際に金を賭けない限り、自らの判断を試すことはできない。
それ以外に自らの感情や心理をテストする方法はないからだ。
相場には周期性及びサイクルなるものが存在する。
これは市場の参加者の心理が相場を動かし、形作るからに他ならない。
周期は大抵極端であって、均衡が取れたケースなどほとんど存在しない。
サイクルは洋上の大波のように、景気の状態がよいと盛り上がり、景気が後退すると低い谷間に下がってゆく。
こうしたサイクルはまた突然出現するのが普通で、予測することは不可能である。
潮の流れを待つ船乗りのように、忍耐や自制によってある程度次の山、あるいは谷を待ち受けることができる。
しかし、真に腕のよい、そしてどんな状況でも勝負する意欲のある相場師であれば、相場がどちらの方に向いても利益を上げる。

 

タイミングに関するルール

・一回の取引で投下した資金の10%以上損失を出してはならない。

・すべての要素が好都合の状態になった時をみすまし、取引する。

・しばしば休みを取り、相場から完全に離れる機会をもつ。

・相場についてのトレンドを確認する。相場全体の流れが思惑と逆の方向に動いている場合、状況は極端に不利である。「潮目をみて、流れに逆らわず、強風下には船をだすな」ということわざを忘れてはいけない。

・間違いを犯した場合になすべき唯一の行為は、過ちを止め、正しい道に戻ることである。損失がでたら即座にカバーに入ること。

・「買い」に入るのに高過ぎるということはないし、「空売り」するのに安過ぎるということはない。

・相場は、上がるか下がるか、横ばいに推移するか、いずれかである。上昇局面、下落局面、いずれでも利益を上げることが可能である。

・種々の要素がなるべく多くの好都合な形になるのを辛抱強く待たなければならない。利益を得るには忍耐が求められる。

・相場の急激な下落に直面したら、警戒する必要がある。急落直後に反騰しなければ、さらに値下がりすることが多い。

・相場が思惑と逆の方向に動き出したらどこで清算するか、明確なルールを決めておくこと。そして、このルールに厳密に従うこと。

・予想外の出来事に遭遇したら、即座に反応すること。予期せぬ幸運なら間髪入れずその果実を得るべきだし、悪い出来事であれば、即座に撤退する。決して躊躇してはならない。

 

資金管理に関するルール

・撤退ポイントを設定する。相場が思った方向と逆の方向に動いた場合にどこで見限るか、明確なポイントを事前に決めておく。10%以上のマイナスは抱え込むべきでない。こうした損失をカバーするには、場合によっては二倍のコストを要することになる。

・「評価益」を定期的に「現金」に転換せよ。現金は、過去、現在、未来、いつの時代にあっても「王様」だ。現金は、トレーダーにとって銃の弾薬であり、一部の現金を常に取り置いておく必要がある。

・タイム・イズ・マネーは相場の世界では成り立たない。何故なら、マネーが動かず、利益を生まない「時」があるからだ。タイムはタイムであり、マネーはマネーである。しかし、ただ座っているだけのマネーも、時にはチャンスに巡り会い、多大な利益をもたらすことがある。忍耐、我慢、自制こそ成功のカギである。ゆめゆめ急いではならない。

・先を急いではならない.相場で成功した者で、休みなく取引を続けた者はいない。投資した資金を引き揚げ、休みをとるチャンスはいくらでもある。市場の動向が定かではない時は、しばらく間をおき、確信をもてる状況がきたら再度参入する。

 

感情の制御に関するルール

・トレーディングにおいて、感情を制御することは最も重要である。

・期待、あるいは予想してはならない。相場から糸口、シグナル、ヒントを待ち、それを確認してから行動する。確認した後にだけ行動することが重要で、期待や予想は落とし穴と心得よ。期待や予想をもとに行動を決するのは自殺行為以外の何ものでもない。相場は明日もある。糸口の発現をじっと待つ辛抱強さがあれば、どう動くかを決める時間も十分持てるだろう。

・他人の忠告に耳を貸すと、往々にして、自らの確信が揺らぎ、自分の判断は間違っているかもしれないと迷いだす。悪くすると、優柔不断に陥り、誤った判断を下すようになる。優柔不断は自信喪失を引き起こし、投資資金の損失につながる。

・取引に関わる辞書から「希望」という文字を排除せよ。トレーディングが何かをもたらしてくれると希望するのは「ギャンブル」以外のなにものでもない。売買するのに、確固たる理由が見当たらない場合、より論理性のある取引を志すべきである。値上がりして欲しい、あるいは値下がりして欲しいと希望を抱いたばかりに、これまでどれほど多くの投資家が姿を消していったかしれない。希望はまた、つねに貪欲さと一体になって、投資家の周囲を徘徊している。

・気持ちの浮き沈みに振り回されない。多大な儲けに酔い、自分に自信をもち過ぎるのも問題であるが、損失を被り、意気消沈し過ぎるのも感心しない。

・「市場はいつの世も変わらない」。市場で変化するのは、そこに出入りする顔ぶれだけである。新規参入者は、自分が参入する以前の相場を知らない。新参者には初めての出来事でも、相場自体は周期的に動いている。

・取引ルールに忠実に従うこと。やり方を変えてはいけない。そのルールに従うこと。

・成功者を賞賛される相場師も、一年365日、相場を張っているわけではない。すべてを現金化し、マーケットを離れた方がよいと判断される時期は少なくない。市場に方向性が見えないと思ったら、「待ち」を決め込むこと。

・相場が思惑と逆方向に動き出した時、冷静さを失ってはならない。それと同時に、成功を手にしたときも、利益を得るのはたやすいなどとうぬぼれてはならない。

・優れた相場師、投資家には少なくとも次の「四拍子」が揃っている。
冷静な観察力…あるがままの事実を先入観なしに観察し、認める能力
明晰な記憶力…重要な出来事を正確に、客観的に記憶する能力
優れた計算能力…数式計算、数学のセンス
独自の体験…過去の体験をうまく次の利益確保に生かしていける能力

・トレーディングで成功したいと思うなら、以下のような感情を制御しなければならない。
貪欲…必要以上の、あるいは正当と認められる以上のものを求める気持ち
恐怖…人間に理性的でない行動をとらせ、正常な判断力を失わせる感情
希望…常に貪欲さと手を携えていて、無知、恐怖などと同様、合理的思考を狂わせる

・無知を警戒せよ。学習、研究をしっかり行うこと。遊び半分ではなく、本腰を入れて取り組まなければならない。トレーディングには、楽に金が手に入るといった印象があり、人を魅了するが、愚かで安易な考えから相場に手を出せば、簡単にすべてを失ってしまう。無知の対極にある知識は、大きな力となる。

・相場を人間の手の内に入れることはできない。市場参加者の大部分が負けるようになっている。

・取引に休みなく関わってはいけない。生身の人間の精神状態を考えれば、また経済的観点からも、相場から離れるべき時期は少なからず存在する。

・「買う」にしろ「売る」にしろ、相場の動きが自分の思惑と一致しない場合、最適な時期を待つべきである。両者の不一致を知りながら、自分の取引に合理的理由を見つけようとするのは愚かである。

・過ちをおかしていると知りつつ、誤った道を行くことは愚かである。自らのルールを破った自分を後になって悔やんでも遅い。ルールは決して破るべからず。

・トレーディングは一つの職業だ。どの職業もそうであるように、この分野で成功を得ようと思ったら、勤勉に働き、努力を重ねる必要がある。

 

トレーディングに新しいものは何もない。

これまで過去に起こったことは、これからも幾度となく繰り返されるだろう。

この繰り返しも、人間の本性が変わらないからだ。

人間の知性を邪魔するのは常に、人間の情緒であり情動である。

 

世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
リチャード スミッテン
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