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田畑昇人のFXブログ

高校生でもわかる!原油価格急落入門まとめ

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原油価格急落

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市場では、原油価格が急落しています。
1バレル110ドル付近から、45ドル台まで下落。

原油は、世界のエネルギー消費の約3分の1を占めています。
そのため、経済に与える影響も大きく、無視はできません。

今回は、原油価格が急落した原因を考えてみるだけでなく、
原油急落が引き起こす様々な現象を、予想したいと思います。

 

原油の生産量を爆発的に増加させた「シェール革命」

原油の生産量が爆発的に増加した背景に、「シェール革命」があります。
これまで採掘できなかった、シェール層にある原油(シェールオイル)の生産方法が確立されたのです。

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シェールオイルとは、地下深くのシェール層に埋まっている石油の一種のことです。
シェール層に、水圧でひびを入れて、岩の隙間にある石油を抽出します。

このように、新技術によって生産される資源を、総称して「非在来型資源」といいます。
この非在来型オイルが、世界の原油の生産量を激増させました。

かつては、「原油の可採年数はあと30年」といわれてきました。
シェールオイルの出現で、可採年数は一気に50〜60年まで伸びるといわれています。

 

原油価格が急落した主な理由

原油価格が、急落したのは「シェール革命」だけではありません。
いくつかの理由を、以下に列挙しておきます。

■ 供給過剰
1.米国のシェール革命で大増産
2.OPECが減産見送り、価格の調整機能を放棄
■ 需要鈍化
1.中国の想定以上の景気鈍化
2.欧州で加速する景気低迷
3.史上最高となった年間気温

 

まず、第一に供給過剰が挙げられます。
シェールオイルの生産は10年足らずで、10倍になりました。

そして、OPEC(石油輸出国機構)が、減産を行えば、原油の供給量が一時的に少なくなるため、価格の維持を行うことができます。
しかし、今回OPECが減産の見送りをしたことで、価格調節機能は崩壊。
供給過剰となり、原油が暴落することになりました。

そして、第二に需要鈍化が挙げられます。
中国の景気鈍化や、欧州も景気が低迷しています。
更に、地球温暖化による気温上昇も、需要鈍化に拍車をかけています。

 

今後の原油の動向

OPECが減産を行う意思は、当分なさそうです。
リーマンショック前の30ドル前半を目標に、どんどん下がっていくのではないでしょうか。

ただ、長期でみれば、原油の価格は回復していくものと思われます。
個人的には、30ドル台に突入したら、少しずつ買いを入れていく予定です。

中東では、地政学リスク(戦争など)も大きく、ふとしたことで原油が急騰することはありそうです。
採掘コストの関係上、底値は見えているため、長期投資には絶好の仕込み場ではないでしょうか。

 

原油急落による世界経済の動向

原油価格の急落は、物価価格の下落を引き起こします。
製造コストが安上がりになるからです。
そのため、一般的には、企業の業績は改善します。
そして、株価アップや給料アップという形で、景気回復に結びついていくのです。

■ 全体の流れ
物価価格下落▶︎企業業績改善▶︎株価アップ&給料アップ▶︎景気回復

 

ただし、原油価格の下落はいいことばかりではありません。
原油輸出国の経済状況が急速に悪化するようであれば、金融危機の発端と成り得る可能性もあるでしょう。

 

原油の生産には、コストがかかります。
油田によって違いますが、一般的に中東地域の油田で生成される原油は1バレル10〜30ドル程度。
一方、シェールオイルは50〜100ドル程度。
高い技術が必要な分、生産コストも割高になります。

そのため、原油価格が急落すると、一気にシェールオイル関連のプロジェクトは採算が割れになってしまいます。
多くのプロジェクトが倒れれば、それは投資していたファンドや会社の株価に反映されるなど、先進国にも原由急落によるリスクはあります。
原油安が誘発する、シェールオイルを発端としたバブル崩壊など、様々なシナリオが考えられます。

 

輸出の7割を石油などのエネルギーに依存するロシアのルーブルは、大幅に急落。
この影響は、周辺国だけでなく、一時先進国の株価にも大きな影響を与えました。

原油や資源国通貨(AUDやNZDなど)は高リスク資産といわれ、金融危機になると一斉に売られます。

為替相場にも大きな影響を与える原油相場。
原油価格も注視していきたいですね。

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