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田畑昇人のFXブログ

【書評】決断力

書評   

決断力

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)

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羽生 善治
角川書店
売り上げランキング: 1,422

“天才棋士が初めて大公開!「決断力」「集中力」の極意!「勝つ頭脳」は、こうして決断する”

将棋の世界で伝説といわれた「羽生善治」さんの本です。

その経歴が凄まじい。

羽生善治
1970年、埼玉県生まれ。棋士。小学6年生で二上達也九段に師事し、プロ棋士養成機関の奨励会に入会。奨励会の6級から三段までを3年間でスピード通過。中学3年生で四段。中学生のプロ棋士は加藤一二三、谷川浩司以来。89年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得する。その後、破竹の勢いでタイトル戦を勝ち抜き、94年、九段に昇段する。96年、王将位を獲得し、名人、竜王、棋聖、王位、王座、棋王と合わせて「七大タイトル」全てを独占。「将棋界始まって以来の七冠達成」として日本中の話題となる。タイトル戦登場75回、タイトル獲得合計60期。棋風はオールラウンドで幅広い戦法を使いこなし、終盤に繰り出す妙手は「羽生マジック」と呼ばれ多くのファンを魅了している

そんな本書から学んだ、「決断力」に関する印象に残ったことを下記にまとめておきます。

 

印象に残ったこと

・勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ

勝負が決定するまで、その中に流れがある。
流れは人為的に支配できるものではない。

流れをつくるよりも、サーフィンのように流れにのっていく。
波はつくれないが、乗れるかどうかだ。

しかし、波は幾度か変わる。
つまり、お互いに何度かの勝機があるということだ。
これを掴めるかどうかが実力というものだろう。

 

・勝負では、自分では危険なところに踏み込む勇気が必要である

勝負において、相手を読み切っていれば怖くはない。

剣豪の勝負に例えてみよう。
お互いの斬り合いで、相手の刀の切っ先が鼻先1センチのところをかすめていっても、読み切っていれば大丈夫だ。
逆に相手に何もさせたくないからと距離を十分に置いていると、相手が鋭く踏み込んできたときに受けに回ってしまう。
自分から踏み込んでいくことは勝負を決める大きな要素である。

 

・勝負では「これでよし」と消極的な姿勢になることが一番怖い

新しいものを取り入れるときは経験がない方が、拒否反応がないのですっと入っていける。
経験積めば積む程、今まで自分がやってきたやり方を守りたい、リスクととりたくないという気持ちは強くなる。

スクラップ・アンド・ビルド(破壊と創造)という言葉がある。
破壊する事から新しいものはうまれるのだ。
守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。
守りたければ攻めなければならない。

すなわち、現状維持とは衰退なのである。

 

・勝負には周りからの信頼が大切だ

プロ野球などで、「チャンスに強い、打ってくれるだろう」とファンから期待される選手がいる。
その期待に応えてサヨナラホームランを打つ。
チームに劇的な勝利をもたらしたあとのインタビューで「ファンの皆さんのおかげです」と答える場面をよく見かける。
これは決して社交辞令ではない。
周りの後押しが、ぎりぎりの勝負になって出てくるのである。

投機を仕事にしている人でも同じである。
トップレベルの人は、仲間からの信頼が違う。
つまり、「その人だったら、こうするだろう」という信頼があるというのだ。

勝負の世界では、多くの人達にそれだけ信頼されているかは、戦っていく上での大きなファクターであり、パワーを引き出してくれる源である。
日頃から実力を磨き、周りからの信用を勝ち取ることは、物事を推し進めるために大切なことである。

 

・決断は怖くても前に進もうという勇気が試される

現状に満足してしまうと進歩はない。
物事を進めようとする時に、「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかりを強調する人がいるが、環境が整っていないことは、逆説的に言えば、非常にいい環境だと言える。

リスクを強調すると、新しいことに挑戦することに尻込みしてしまう。
リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい。
そちらに目を向ければ、挑戦してみようという気持ちも起きてくるのではないだろうか。

勝負には通らなくてはいけない道が存在する。
リスクを前に怖じ気づかないことだ。
恐れることも正直ある。
相手を恐れると、いろいろな理由をつけて逃げたくなる。
怖いから腰が引けてしまう。
しかし、勝負をする以上、必ずどこかでそういう場面に向き合い、決断を迫られることになる。

二人の剣豪が決闘を始めたとする。
立ち合ったときは距離が離れているが、間合いを詰めていって勝負が決まる。
お互いに離れていては勝負がつかないから、前へ進まなくてはいけない。
前に進むとそれだけ危険が迫る。
怖いから下がりたい気持ちになるだろうが、一歩下がっても、相手に一歩間合いを詰められるだけだ。
状況は変わらない。

逆に言うと、下がれば下がる程状況は悪くなるのだ。
怖くても前へ進んでいく。
そういう気持ち、姿勢が非常に大事だと思っている。

決断とリスクはワンセットである。
日本の社会は同質社会ということもあって、このバランスが悪いと思う。
リスクを負わない人がいる一方で、リスクだけ負わされてる人がいる。
決断を下さないほうが減点がないから決断を下せる人生まれてこないのではないか。
自己責任という言葉を最近よく聞くが、リスクを背負って決断を下す人が育たないと、社会も企業も現状の打破は難しいだろう。

積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にするのである。

決断力 (角川oneテーマ21)

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