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田畑昇人のFXブログ

【書評】東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考

FX , 書評   

東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考

東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)
KADOKAWA / 中経出版 (2014-02-28)
売り上げランキング: 59,774

 

「東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考」が、とてもいい本だったので紹介します。

木原直哉さんは東大卒のプロポーカープレイヤーで、プロフィールは以下の通りです。

木原 直哉(きはら なおや、1981年7月23日 – )は、日本のポーカーの選手。北海道名寄市出身。

北海道名寄市生まれ。北海道旭川東高等学校を卒業後、東京大学に入学。東京大学在学中には将棋部に所属しつつ、バックギャモンのプレーヤーとしても活動。
大学には通算8年在学し、2011年3月東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。
その後プロのポーカー選手となり、同年の世界ポーカー選手権大会 に初参戦。
メインイベントで入賞し、賞金$19,359を獲得。
2012年の第42回世界ポーカー選手権大会 (2012 World Series of Poker) において、6月18日から20日にかけて行なわれたトーナメントナンバー34、「ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド」に参加し、日本人選手としては初めて世界選手権での優勝を果たした。
優勝賞金は$512,029、参加者数は419名であった。
2013年に開催されたL.A. Poker Classic $10,000 No Limit Hold’em Championshipでは9位入賞。賞金$96,780を獲得。
同年9月、ポーカーニュースサイトのPokerListingsから「Most Inspiring Player(最も感動させるプレイヤー)」に選ばれた。

—Wikipediaより引用

書籍内より印象に残ったことを以下にまとめておきます。

 

印象に残ったこと

・ポーカーはギャンブルではなくビジネスである

ギャンブルとは、自分の実力や資金の「分」を超えたお金を賭けること、もしくは、期待値がマイナスなことにお金を賭けること。

いまどういう行動をとれば、より多くのリターンが期待できるのか。そして、いまの自分にとってのリターンとは何なのか。

そのリターンのためにどこまでリスクを許容できるのか。

それをひたすら考えることが、自分にとってのポーカーなのです。

期待値に忠実にプレイしていると、2つの結論を心に刻むことになります。

まず、期待値が上がるのなら、少しでもいい結果を得られるのなら、限界まで、ひたすら真剣に努力すること。

そして、その裏返しとして、考えたところでどうしようもないこと、悩んだところで期待値が上がらず、良い結果に結びつかないことは、考えないこと。

思考の質を高めると同時に、考えるべきことと、考えても仕方のないことを峻別できることも、自分の大切な努力だと思うのです。

 

・結果としての幸運・不運は実力ではない

試行回数が少ないと確率には収束しない。

統計的・確率的に自分の結果と検証する作業を怠らない。

 

・今起きている事象の幸運・不運を考えることは無意味だ

運は自分では変えられない。かなりの試行回数を繰り返していれば、運はある程度やってきて、結局は大体収束して実力通りになる。

その場その場の幸運・不運というのはわかりません。

わからない以上、その時点では存在しないとしてプレーするのが妥当なのです。

そして存在しないものをいくら考えても意味がなく、「今日はツイてないから慎重にいこう」とか「流れに乗って勢いでどんどんいこう」などという発想を独立事象でしまうことは、ただのノイズにしかならず、正しいプレーの邪魔をするだけなのです。

その時点で起きている事象に対し、自分の幸運・不運は考えても仕方がありません。考えても意味のないことは、一切考えるべきではないのです。

 

・練習量=結果ではない

練習量はとても大切です。

しかし、「練習量がものをいう」とか、「練習は嘘をつかない」、あるいは「練習をしただけ強くなる」「練習をすれば必ず結果がついてくる」とは言えないことも、また事実です。

練習したほうが、練習量が多いほうがいいことは分かっているし、練習を止めてはいけない。

しかし、練習をしたからといって、良い結果が出てしかるべきと考えるのは安易なのです。

 

・勝負を降りることで得られる「勝利」もある

ポーカーとはある意味では降りることでもあり、小さく負け続けること、負けを小さくし続けるゲームでもあります。

勝負しても不利なら、有利な局面が来るのをじっと待つだけです。

 

・合理的思考で判断する

わざわざ期待値的に割に合わない投資をするプロはいませんし、期待値が高いと判断できるような局面をみすみす見逃すことが多いようではプロとしてやっていけないでしょう。

もし自分にとって「不変の哲学」とか「必勝法」があるとしたら、それはリスクに見合う範囲で期待値が最大になる行動を常にとる、ということだけです。

 

・「失敗」は確率的な事象に過ぎない。失敗を恐れず「挑戦」せよ

敗北は悔しいことです。

自分の気持ちとしては、「やっぱり悔しいなあ」とは思いますが、それ以上ネガティブな気持ちになることはまったくありません。

「敗北」という事実をただ受け止め、次に行くだけ。

「敗北」はただの結果です。ただの確率的な事象に過ぎないのです。

長期的に、確率的に自分の行いを見られれば、気持ちを整理するまでもなく、ただの事象として勝手に納得できるのです。

ある時点での失敗は、ただの失敗であり、ある確率で起こる事象の一つなのです。

失敗することが必要なのではなく、挑戦することが必要で、その中では失敗は避けて通れないものなのです。

 

・ミスをしても必要以上に自分を責める必要はない

ポーカーは、短期的には運に大きく左右されます。

あるハンドで配られたカードが悪ければ、ただ降りるだけです。

勝負ですから、ミスはできればしないほうがいい。

でも、ミスをしてしまった事実はどうしようもありません。

同じミスをしてはいけないとよく言いますが、それは次の課題に取り組むときの姿勢を説いている言葉です。

同じミスをしてしまったからといって、必要以上に自分を責めたり、他人から責められたりするべきでもないのです。

ミスはある一定の頻度で必ず起きます。

問題はその頻度が高いか低いかであって、ミスがないことを合格点とするのは、あるいはミスがないことを前提にするのは、ポーカーに限らずどんな分野でも間違っていると思います、

どんな行動にもリスクは付きまとっているのです。

大切なのはこれからのリスクをなるべく小さくすることです。

ミスの発生は、ミスをしやすいところをより正確に検証できた、ということです。

「不完全情報ゲーム」における勝負事の結果は、自分の努力や、ミスをしたかどうかだけでは左右されません。

 

・考えても答えが出ないことを考えるのは無価値である

どんなに考えても答えの出ないことを考える価値はない。

答えが出ること、考える価値があることをとことん考える。

考えるべきことはひたすら考え、考えても仕方のないことは放っておこう。

 

・自分にとってのベストを尽くす

ポーカーには100%の必勝法はありません。

その場その場の自分のベストを尽くしているのであれば、いくらミスをしようと、判断を間違おうと、仕方がないことなのです。

 

・人事を尽くして天命を待つ

「人事を尽くして天命を待つ」

自分のもっとも好きな言葉です。

人事を尽くせば、後は勝利という結果が出ようと、負けてしまおうと、運・不運で決まることも、フラットな、ニュートラルな心で待てます。

人事を尽くしていない時は、結果待ちの状態で必ず不安になるものです。

運は変えようがありません。

自力で克服することができないものです。

でも、それは時に清々しいことですらあります。

トレーダーとして成功されている有名な方が、インターネットのポーカー掲示板でこう言っていました。

「運が絡むゲームで、全力を尽くしたにも関わらず最終的に不運で負けるのはつらい。それはポーカーのつらいところだけれど、でも楽なところでもある」

結局、やるべきことをギリギリまでやり尽くしたという自信があれば、後は運否天賦に任せて終わるという結末は、自分でどうにもできないことが辛く、同時に自分にはどうにもできないから楽なのです。

 

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