田畑昇人のFXブログ

楽天証券(旧FXCM)は悪徳・詐欺ブローカーなのか?

FX   

楽天証券(旧FXCM)は悪徳・詐欺ブローカーなのか?

2015年8月25日の早朝5時59分、楽天証券(旧FXCM)では、以下のレートが配信されていました。

スクリーンショット 2015-08-24 23.03.24

 

ドル円の安値に注目してください。117.502となっています。

それでは、当日の他の業者の安値を見てみましょう。

yjfx0825

こちらは、118.424ですね。

 

そう、楽天証券(旧FXCM)は2015年8月25日のレートにおいて、他社と約1円近くも乖離しているレートを配信していたのです。

その時の僕の口座はこうなりました。

スクリーンショット 2015-08-24 23.59.32

117.513で強制ロスカット。

 

fxcm

口座残高は無惨にもマイナスになりました(笑)

 

FX業者とその仕組み

ここで、FX業者について色々調べみました。

主にFX業者では、2つの取引形態があり、大きくはOTC(Over The Counter)とNDD(No Dealing Desk)に分かれています。

■ OTC方式
顧客 ▶︎ ディーラー ▶︎ インターバンク

■ NDD方式
顧客 ▶︎ インターバンク

 

そう、NDD方式は人の手を介さないのです。

本来インターバンクにおいて、通貨のスプレッドは固定ではありません。

OTC業者は、一旦お客様の注文を受け、うまくカバーしたりすることによって、固定スプレッドを実現しています。

OTC業者は、インターバンクを参考に独自のレートを算出してるケースが多いです。

それに対して、NDD業者では、直接インターバンクに顧客の注文を流します。

スプレッドとは別に、手数料をもらうことによって、業者は収益を上げます。

双方にとって、それぞれメリット・デメリットはあります。

気になる人は自分で調べてください(参考文献は下記に記してあります)

ちなみに日本の業者はほとんどOTCです。

 

結論

NDDにも、実は二種類あるのです。(ECNとSTP)

■ ECN ( Electronic Communications Network )

ECNとは、個人投資家、ファンド、銀行、他のFXブローカー、大手リクイディティプロバイダー(LP)「複数銀行/FXブローカー等のレートをまとめる」・中堅LP「大手LP/FXブローカー等のレートをまとめる」等の多くの参加者同士が相互に注文を出し合って、それらをマッチングする仕組みです。個人投資家が発注すれば、その注文は、板情報として追加されます。非常にフェアで透明性のある取引方法です。FXブローカーは、通常、取引ボリュームに応じて、外付けで手数料を徴収します。スプレッドにマークアップ(上乗せ)する事もありますが、せっかくの透明性を保つのには、FXブローカーの手数料まで透明性がある事が、好ましいと言えます。見えている注文に自分の注文をぶつけたり、誰かがぶつけてくるのを待つので、リクオートという概念が存在しません。私設取引所(PTS)とも言えます。株式の売買方法と同様なので、株式投資を行った事がある人は分かりやすいでしょう。ちなみにECNは取引所と同様の為、板情報(気配値)が見れます。海外では、一般的にLevel2クオート(Market Depth)と呼ばれます。ちなみにLevel1クオートは注文数に加えて誰が注文を出しているかという情報まで見れます。LV2クオートを提供しないでECNと称している場合は、NDDでない可能性が高いと言えます。

■ STP ( Straight Through Processing )

STPとは、投資家から受けた注文を直接、他のFXブローカーや銀行、LP等のカバー先へ注文を流します。この場合、FXブローカーの後ろには他のFXブローカーが1社だけかもしれませんし、銀行が一行だけかもしれません。もしくは、複数の中堅LPやFXブローカーがいるかもしれません。いずれにしても、それら背後にいるカバー先(マーケット)の注文を投資家は見る事ができません。FXブローカーは、背後のカバー先から得たレートにスプレッドをマークアップ(上乗せ)して、投資家に提供します。つまり、ブラックボックスという事もあり、本当にカバーしているか、カバーしていないかを知る事が難しいと言えます。カバー先すなわち、約定するマーケットへ直接アクセスできることをDirect Market Access(DMA)と言います。

 

楽天証券(旧FXCM)の説明はこうなっているので、多分STPでしょう。
スクリーンショット 2015-09-12 2.22.34

 

つまり、LP(リクイディティプロバイダー)がいくつかレートを出していて、楽天証券(旧FXCM)はそのLPのベストレートを顧客に仲介しているだけとなります。

ここで、問題となるのが、LPがいくつかある中で、流動性の薄い時間にいくつかのLPがプライスを止めてしまい、マイナーなLPがとんでもないレートを提示しているとしましょう。

そしたら、我々はそのレートで約定せざるを得ないのです。

これがNDDの恐ろしいところ。

充分な流動性を確保できないFXブローカーでは、こういった事態が起こる訳ですね。

マイナー通貨ペアなら、尚更プライスが飛びやすいです。

 

今回の件のように、FXブローカー選びは大変重要です。

楽天証券(旧FXCM)の今回の異常値は、十分な流動性が確保できていないということが露呈してしまったのだと思います。

今回の事件は詐欺でもないですし、悪徳業者でもないでしょう。

 

しかし、楽天証券(旧FXCM)の口座開設の規約にはご丁寧に以下の条文が盛り込まれています。

スクリーンショット 2015-08-27 16.22.23

「NDDでは、市場レートを忠実に再現したレート提示を行っています」

業者としては正しい行いをしたのかもしれませんが、異常値を弾くなど、できることはあったはずです。

今回で業者として、充分な流動性が確保できていない事・システムに異常プライスを弾く機能がない事、の二点が確認できました。

 

皆さんが気をつけるべき事は、ただ1つです。

このような業者は絶対に使わない。

それに尽きると思います。

 

ちなみに、「今回のレートが利用規約に違反しているのではないか?」との旨でメールを送ったところ…

gazou_0392

メールの返信すらないとは…。2回送ったのですが…。

 

ちなみに、楽天の社訓はこんな感じ。

スクリーンショット 2015-09-12 2.41.48

「スピード!!スピード!!スピード!!」とは…。

一週間経っても返信がないスピード感ってある意味すごい。

サポートくらいはしっかりしてもらいたいもの。

 

これからも安心してFXをやっていきたいものです。

今回はFX業者のお話でした。

ちなみに国内でNDDでECNに直接注文をぶち込むなら、「デューカスコピー・ジャパン」が現時点でベストです。

↓↓デューカスコピー・ジャパンの口座開設↓↓
デューカスコピー・ジャパン

 

↓↓当サイトで最も読まれている人気記事↓↓
田畑昇人のおすすめFX会社

 

参考文献

以下の記事を全部読むと、FX業者について詳しくなれるかも?!

どっちが先か、業者のレートとインターバンクのレート

IEとEE :IEモデルからEEモデルへの流れ

取引所の姿(誤発注による東証とランド円騒動のTFX)

世に言う「ストップ狩り」と流動性

DMAと“DMMA”

本来の意味でのリクイディティプロバイダー(LP)

業法―ツーウェイプライス

為替と取引所(2)

取引レートにもいろいろ

「カバー取引」について思うこと

DIとEE、そして安定的なシステム

インターバンクの流動性と顧客の約定を紐付けていない場合のリスク

 

*こちらの記事は大人の都合で非公開にする可能性があります*\(^o^)/*

  • このエントリーをはてなブックマークに追加